関西に密着して商売していたサラ金のアップルはすでになくなった

関西には色々とサラ金業者が存在していました。街金の数もかなり多い方だったと思いますが、そんな関西でもアップルという街金は有名でした。アップルというと、りんごだとかコンピューターのメーカーを想像してしまうかもしれませんが、このアップルは関西の姫路方面で地域密着をして営業をしていた街金でした。過去形なのはすでに営業を停止しているためです。

元々駅前にあったために多くの人が利用していました。アップルのいいところは事業者向けのローンもしていることと個人向けのローンもしていることです。この二つをしている街金はそこまで多くなく、ほとんどが個人向けだけとか事業者向けだけというような営業をしていたため、街金としては変わっていたほうだと思います。しかし逆に事業用としても個人用としても借入れができるという点で多くの姫路方面の人たちに好かれていたといいます。

しかし法律が改正されたために貸金業がやりにくくなったそうです。街金の多くがこの法律改正によって一気に潰れていったのですが、アップルもその一つだったのです。ある程度の金利を取れないと貸金業というのはやっていけないのですけれども、その金利が取れないように改正されてしまいました。借入する側にとっては金利が低いのだからありがたいということなのかもしれませんが、貸し出しする側にとっては営業ができるか出来ないかの大きな判断を迫られることになります。そして多くの街金が潰れ、アップルもそれに巻き込まれてしまったというわけです。

結局今はアップルという名前の貸金業者、街金はなくなってしまいました。利用されていた人たちは他の街金などに流れていったようですが、今でもこの名前を聞いて懐かしいと思う人も多いようです。ただ、今アップルという名前で営業をしている貸金業者がいるとすれば、それは昔のアップルの知名度や信用を利用しようとしているあくどい業者です。なのであまり信用して利用しないほうがいいでしょう。注意深くなっておいたほうがいいと思います。昔のアップルはすでにいなくなっているのですから。

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